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 アイマス動画発掘サイト『ニコマスchガイド』

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ニコニコ動画にある”アイドルマスター”タグ付き動画に付けられたコメントを集計・加工してできた色々(powered by ニコマスchガイド)

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2012年のアイマス動画「○○」と言えばこの動画! 制作中記


今年も例年並みか、それ以上の反響をいただきまして、ありがたい限りです。

機械集計でここまでポジティブな評価をいただけることは、まあ無いわけで、続けてきて一定の成果は出たのかな、と思います。

2012年版の制作は既定路線であったのですが、作るのはやっぱり大変でした。
前半のみに絞ったにも関わらず、ほんとのほんとに、ぎりぎりまで、年内公開が厳しくて、もう投げ出そうかな、という場面もあったわけですが、今は公開できて良かったと思ってます。

反応ばっかりは、公開してみないと分からないですから。


■スケジュールと構成の事

制作自体は11月から開始して、これはとても年内間に合わないと。

まずMMDパートから作り始めるわけですが、これが毎回難航しまして、なかなか良いスタイルが見えて来ないですね。
今回はなんとか形になりましたが、最初は3か所の会場を中継するようなスタイルを考えて試行錯誤してたり、ステージもニコファーレ風にしたいなぁ、とか思いながら、結局3Dギャラリーからひっぱってきました。

MMDパートに関しては、別途MMDブログの方で書きます。


昨年版はMMDパートのオープニングのスカートの処理が難航して年内間に合わず、あと、物語系の長編作品を見る時間がどうしても確保できないので、今年は思い切って前後半に分けちゃいました。
これで年末投稿と、物語系の紹介作品を見る時間の両方を確保することができました。

web拍手 by FC2他の人にもおすすめの記事だと思ったら押してください。左の記事ランクに反映されます。私信の送信にも使えます。
あと、動画タイトルをより分かりやすく変えました。
シリーズとしては、”「○○」と言えばこの動画”を維持しつつ、投稿タイトルは、個々の内容に沿ったものにしました。

これは効果覿面でしたね。


PV系の紹介テーマは前年までの9から8へ。

まー、どうなんですかねぇ。
説明が足りないと文句があるし、長くても文句があるし。
どっちもは、無理でしょう。

今回は最初から説明長くなるのが分かってたので、最初に前置きを入れるなど、若干の対策を。


繋ぎ(解説パート)が必要かどうかっていうのも、見ている側からしたらあると思いますけど、これは譲れないっていうか。
面白くできたとはとても思ってないわけで、むしろ自分自身作りたくないくらいですけども、紹介動画を繋いだだけでは”らしさ”が出せないので、それだったら動画にする意味が無いと、個人的には思っているんですね。

動画紹介以外のパートが、自分が紹介動画を作るにあたって大事なところと言うか、そのためのパートですわ。
まあ、これは個人で作ってるから、そういう部分が強いのかもしれません。

そして、この部分で、アイマスのトレンドを取り入れていくというのが、以前からのスタイルで。
昨年はアニマス曲多めで。

今年はもちろんシャイニーフェスタ。
マイクを持ったのも、アイマスSFで初めてハンドマイクが登場したことに合わせたものです。
今までそんなポーズ無かったので、どう持たせるかから始まって、それでもなんとか。
BGMもアイマス2版になりました。

やよセンターは公式1stPV[http://www.youtube.com/watch?v=lmkHpFEg_IE]を参考に作ったので、突っ込まれるはずはなかったんですが・・・。


デレマスは、どうかなぁ。
現状では、個人的にはなかなか登場のイメージが難しいですが。

昨年版でジュピターが出なかったのも、登場イメージが作れなかったためで、他意はないです。


ツイッターの採用は、ブログ記事が少なくなったからと言うよりも、GoogleやYahoo!のブログ検索の質が悪すぎて、申し訳ないですけど捕捉できてないなぁ、と思ったのが一番の理由です。

データは3週間かけて約10万ツイート取得しましたので、今からツイートしてもダメですよ〜。

結果は出てます。


初年度の2008年版は大失敗で、翌年リリースしたnicom@s PVサーチの評判が良かったのがあって2009年版は復活してPV/音楽系の選考方法はここで固まりました。
以降はそれを少しずつ丁寧にしていった感じですね。

物語系は2009年版まではまだブログ記事数を使っていましたが、2010年から、PVサーチの「すごい・感動」のキーワードを使ってピックアップしてみたところ、良作発掘に非常に効果を発揮した、ということで、この方式で今年もいきます。
昨年版は初めて物語系のパートの再生数がPV/音楽系のパートを超えました。

そういった中、ノンジャンルに関しては、ランキングにリニューアルすることでテコ入れです。
PV系・物語系もランキングに入れつつ、ピックアップ(映像)紹介はノンジャンル系に絞って、と考えています。


そんなわけで、5年目でやっと選考方法が固まってきた感じです。


■これまでのパートをコメントを拾いつつ振り返ってみる

2012年のイベントリストは昨年を踏襲したもの。
ジュピターの誕生日が無いのは、誕生日バナーが無いからってだけの理由ですね。
社長も無くなった。

企画の方はサイト用にまとめてあるので、これに公式の何を追加するかというところで。
先に枠数が120って決まってて、それに合わせて追加していった感じなので、基準は非常にいい加減です。


コメント集計に関しては、毎日自動更新されているので、そこまで大変っていうのは無いんですけど、過去の動画も含めて全データ集計処理し直すと、CPU負荷100%で50時間くらいかかるっていう。
PC自体がWindowsXP時代のPentium4マシンっていうのもありますが。


紹介部分に関しては、全画面再生になってるのは、画質的には非常に不利ですね。
編集は、最終出力までは可逆圧縮エンコーダーでやっています。

で、今年はサムネを追加しました。
初見と思って飛んだら見てた、というコメントが良くあったので、サムネがあればそういうことは無いかな、と思ったけど、「既にマイリス済み」と同じくやっぱり思い違いはあるようですね。

折角冒頭で企画の紹介もしているので、内容に少しでも関心を持ってもらえるかな、ということで参加企画の表示も今年は追加しました。


あと、繋ぎのパートは解説・補足ができればいいと思っているんですけれど、解説できるほど動画を見ていないので、うまくできなかったです。
ここは毎回悩みどころ。
だって同じ事8回言わなきゃいけないんだもの。


マイリストコメントは、個々のコメントを紹介しない代わりに、何か出したいなということで2009年版からだと思いますが付けているもので、毎回好評です。
これも、マイリストコメントも良いコメントが多いから、見てほしいなという事で、公式にマイリストコメントの表示機能が付いたのはその後のことですね。
今はZeroプレイヤーでは標準で表示されるようになってるんでしたっけ?
使ってないんで良く知らないんですが。

納得度を高めるためにも一役買ってくれています。


うにゅーPがジェットPっていうのは、たまたまVRF'12のステージを見ていたので知ってたんですが、そこはまあ表示の通りにしておくのが無難かと。
テロップに間違いが無いかどうかは非常に慎重を要する部分ですが、どうしても気付かないっていうことがありますのでね。

セリフに関しては、雪歩の「貴音さん」ですね。
いや、気付いて修正出力してたんですけど、差し替えて直ってるかどうかまで確認してなくて・・・、やっちゃいました。

その他動画編集では4点ほどミスがありましたが、指摘されるほど目立つ部分ではなかったみたいでホッとしています。


ピックアップは20秒で、今年はコメントを見ないで直感で決めました。
最初はコメントを参考にしていたんですが、20秒という枠で考えると色々難しくて。
特にこの紹介の場合、テーマが先に出てるので、まずそれにフォーカスしたシーンを選ばないといけないのと、かと言って曲ありのPVで間奏シーンを使うのも避けたい(実際自由に作れるからか、間奏シーンの方が特徴的な動画も結構ある)といったことがあります。
あと、全体がピックアップしたシーンと同じ調子の場合と、何度も展開がある場合と、ピックアップシーンが一番盛り上がってる場合があって、まあ、とにかく元の動画を見て欲しいですね。


投稿日を1日おきにしているのは、マイリストに誘導できる可能性を高くする、という目的でやってます。


■動画紹介について

自分は基本的にニコマスにしかこの仕組みを展開していませんが、元々はコンピューターの活用方法の一つとして、ナレッジマネージメントに関心があって、ニコニコ動画とニコマスを切っ掛けに取り組み始めたという経緯があります。

通常、この分野に関しては、情報通信系の会社の研究所(gooやBIGLOBEの実験的なサービスはNTTやNECの研究部門からのもの)や、より身近なところでは大学の卒業研究から入るかと思うのですが、私の場合はそういったバックボーン無しで、完全に趣味から独学で構築しているところが、恐らく珍しいところだと思います。

そんなわけで、仕組みから何ができるかではなくて、やりたいことがあって、それを実現するための仕組みを作ったというところが、理論的でないけど実用的なサービスを提供できた理由かな、と思います。


で、振り返ると、最初にやりたかった事は、マッチング(レコメンド)サービスでした。
当時から、アンチコメントはミスマッチから来ているんではないかと思っていて、それを解決すればみんなハッピーになれるな、という思いがありました。

同じ動画でも、好きな人が見るのと嫌いな人が見るのとでは反応が全く違う訳で、どちらにせよ動画・作者に罪は無いというのが私の基本的な考えです。
中にはいるかもしれませんが、悪意を持って動画を公開する人は、普通いないと思いますので。
反対に、どんな動画でも、”最高!”とまではいかなくても、”見て良かった”と思う人は必ずいると思うんですよね。


そんなわけで、最初は似ている動画検索から取り組んだんですが、あまり実用的にならず、NTT研究所さんの作った「ぐにゅナビ[http://bb.goo.ne.jp/special/hollywood/gnv/howto/?rdCnt=3]」というサービスにヒントを得て、”感性表現”をキーワードに動画を分類する仕組みを2009年に作ったところから、現在のニコマスchガイドがあります。

目的としては、当初のマッチングサービスから、ニコマスの全容をもっと知ってもらう、というナレッジサービスに変化していったんですね。

なので、動画をお借りした作者の皆様には申し訳ないのですが、個々の動画を紹介したい、というよりは、ニコマスの今はこんなだよ、ということを紹介したい、という面が強いです。


そういうわけで、必ずしも”すごい”作品をピックアップしているわけではないのですが、結果的に良作との声が多いのは、テーマにあっているということが、すなわち評価に繋がっているということなんじゃないかなぁ、と思います。
つまり、見方によって評価は変わってくるという事です。

ですから、これは繰り返し言っていることなんですが、技術的・能力的に不足していても、心に響く動画、一生懸命作った動画であれば、評価は付いてくると思ってます。


除外を原則なしにしているのも、ニコマスの今を知るためと言いますか、ありのままを反映しようという事です。
正直、レッドショルダーなんてアイマスなのか、アイドルマスターrelationsタグだけでいいじゃないか、とも思いますが、そういう人が多ければ自然と衰退していくものですし、良作が多いのであれば、それは歓迎すべきことではないですかね。

感動部門でアニメが多かったのも、調整した方がいいかとも少し思いましたが、まあ2012年ということでいったら、それもありなのかなと。

ジュピターも、これだけ登場回数が多いというのは、偏りというよりも、これが今のありのままなのかな、と思いますし、MikuMikuDance動画に関しても、前年と比べたら、よりテーマにマッチした動画が増えていますし、除外はそういう部分で歪みができるかなぁって。


ある程度ラインアップ的には無茶をしつつ、見てくださった方に納得してもらうのは、これはもう構成次第というところじゃないですか。

ノーマルPVが入っちゃっていいの?とか、ジュピターがかわいいでいいの?とか、演奏してみたまで入ってるよ、とか。


それであっても、楽しんでもらえているというのは、とてもうれしいことです。
それが成り立っているのも、皆さんの動画へのコメントを直接集計して選出したからこそなのかな、と思います。

本当は、こっちの方が良いはずだ、といった声が、もっとあってもいいんですけれど、その主観的なものに、全ての動画のコメントを拾った客観的なものが劣らなかったのではないかと。


パート3のネタ・独特が、ニコマスの本領発揮という声も聞きました。
確かにそうだなぁって。
ほんとに今年感じたのは、こんな形で映像編集が進化した分野って、ちょっとないぞと。
そういう意味で、ニコマスは独自の進化をしているなって思います。


紹介動画の再生数的には、どうでしょうね。
1/4が5000以下、1/2が10000以下でした。
個人的には、再生数2000を超えれば、まあ見られているのかな、と思っているんですが、メジャーとなると、やはり10000以上でしょうか。

見ている人が少ないと、紹介でもコメントが少なくなってしまうことが多くて、それは残念に思ってます。


紹介動画を決める時は、再生数もマイリス数もコメント数も見ずに、作者も確認しないで決めてます。
なので、組み上がってから、アニメばっかりだな、とか、テロップ入れてから、この人のだったのかぁ、など、全く気にせず選んでます。

その方が公平かなぁと。
紹介ジャンル(PV、手描き、アニメ、MMDなど)が幅広いのは、ほんと偶然以外のなにものでもないです。
動画自体が幅広く作られ、楽しまれた結果なのかな、と思います。


近年は動画作成やMMDのデータ作成、そして公式のイベントが多くて、あまりニコマスを見れていなくて。
全然見てない人が作ってる紹介動画っていうね。

なんとか成り立っているのは、2008年〜2009年のシステム構築中に片っ端から見まくったのが、今も生きてます。


■キーワード抽出について少し

動画を見れていなくてもうまくピックアップできている仕組みと言うのが、キーワードの自動推奨でして、これは汎用連想計算エンジン(GETA)の得意とするところです。

例えば、”感動”という単語で検索すると、”感動”という単語を含んだ動画が、割合が多い順にずらっと出てきます。

キーワード抽出の説明2

それらの動画と共に出現する(これを専門用語で「共起」と言います)単語の一覧が、次に出てくるので、この中から選んでいくのが基本的なリストアップのやり方です。

キーワード抽出の説明2


この単語の作り方にも色々工夫があって、処理を見直して前年よりもうまく抽出できるようになりました。

なので、データマイニングの専門家が必ずしもうまくできるわけではなくて、最近はそういう専門職をデータマイスターと言うそうですけども、中身を知って、仕組みも知って、初めて効果的な結果が出せるということですね。




久し振りに長文だぁ。

最後に、ニコニコ動画さんにはいつもデータ収集でご迷惑かけてます。
これを止められたら終わりだなぁ、と思いつつ、5年近くになりました。
2008年4月〜5月にかけて、初期のデータを収集した時は、まだ3万台だったんですよね。
それが、現存動画だけで21万。
ほんとにとんでもない数だなぁ、と思います。

まだ後半残っていますが、これからも少しずつ改善していきますので、よろしくお願いします。
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