先日しれっとニコマスの投稿件数データを出したわけなんですけどもね。
こういうサイトを運営していれば、当然データは持っている訳で、今まででも出せないわけじゃなかったんです。
いわゆるデータマスター系と言われるデータ紹介をしている方を、見かけないのか自分がチェックできていないだけなのか分かりませんが、最近あまり見ないのですけども、私はデータ自体には興味が無くて、あのデータを見たのは自分も初めてだったわけです。
自分がデータを出したのは話の流れで必要になって、それを補足するために使ったわけで、データありきで書いた文章では無かったということです。
私の大学の専攻は情報工学系だったんですが、工学実験っていう実習がありまして、そこでデータを取ってレポートを書くということをするわけですが、学問的にはデータというのはあくまで仮定を検証するためのものなんですよね。
ある目的の元、その目的を達するために必要な条件を揃えてデータを集めることによって、仮定が正しいのかどうかが分かるという。
別にデータを仮定に近づけるために条件を変えてもいいんです。
それがそのままその仮定が成り立つ条件になりますから。
だから結果を示す時はデータと同時にデータの作成条件が説明されていなければいけないわけです。
データの捏造や、根拠のないデータの取捨選択はしてはいけないですけどもね。
ですから、データありきで結論を導き出すというのは、データの使い方としてはおかしいんですね。
ニコ割アンケートであったり、インターネットで発表される調査であったり、データと結論に納得できないという経験は皆さんされていると思いますけども。
アンケート調査にはスキルが必要です - 社会学者の研究メモ
このブログとかけ離れた内容なんで詳しくはこちらあたりから広げていただくとして。
私が今作っているシステムというのは、根本的に言えば、あらゆる数字の呪縛から作品を解き放ちたいというのが目的で、2008年4月に着手して、今ようやく成果が出始めたところなんですね。
数字を大切にしている人は、初動工作でも宣伝でも釣りでも媚びでもすれば、それがダイレクトに跳ね返ってきますから、そうするのが効果的な方法なんですけども。
でも、テレビ番組のプロデューサーが視聴率を気にするみたいに、数字を気にして作品を作るというのは、手段と目的が逆になってるんじゃないかと思うわけです。
ずっと前にこのブログで書いたんですが(関係する記事は←”ニコマス”カテゴリーで読めます)、そもそもアイドルマスターを題材として選択するということ自体が、これは西村博之氏と同意見になりますが、萌えという一般には敬遠されるジャンルを選ぶというリスクを持っている。
それでもアイマスなんだ、という選択が、ある程度数字が取れないことを承知の上で、それでも自分が作りたいのはアイマスなんだ、ということで作っていると思うわけなんですけれども。
でもそのことを書いた後から、アイドルマスターはニコニコ動画の人気ジャンルで、ある程度数字が見込めると。アイマスを選ぶのはリスクを取っているんではなく、むしろ最低でもある程度の数字が見込めるという保険なんだと。
そう変わってしまったのかもしれません。
自分自身が作品を選ぶ基準っていうのは、大勢の人が見た作品ではなくて、自分に合う作品じゃないのかと。
それを実現するための手段として、コメント解析を私は選択したということです。
別の表現をすると、ニコニコ動画のデータがあって、じゃあこういうサービスが作れるよね、ではなく、こうしたいという目的があってそのために使えるデータを探した結果ということです。
去年の年末は、なるべく数字を前面に出さない形で年間カタログ動画を作ってみたわけですが、あまり結果が芳しくなかったということで今年はどうするか決めかねていました。
でも、nicom@s PV searchで(間接的に)いただいたコメントに勇気付けられて、今年も作ることにしました。
タイトルもレギュレーションも変更になりますが、ニコマスブロガーのコメントは今年も付けたいと思っていますので、転載して構わないという方がいらっしゃったら、この記事にコメントいただければと思います。
12月の中旬には「
【ニコニコミュニティ】ニコマス紹介系ブロガー集会所。」でパイロット版動画を載せて、そこでコメントをいただく形にする予定です。
※受付は終了しました。12月26日夜から4夜連続公開予定です。
私が一番頼りにしているのはブロガーのコメントで、作品内容を知るのにそれが一番良い方法だと思っています。
ただ、現状ブログの検索性が悪いのが残念ですね。
ブログの場合どの部分がどの動画へのコメントなのかの識別が困難というのがあって、システム化できずにいます。というか自動化はたぶん無理。
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